自分の感情は置き去りの毎日
私は看護師として病院に、その後養護教諭として学校に勤務しました。
結婚し子どもが生まれてから、自分の学びを続けたい気持ちと、夫以外に頼る先のない不安を抱えながら、子育てをしていました。子どもの為によい食べ物、よい環境を整えようと、自然育児や自然療法に興味を持ち、長男の入園を機会にシュタイナー教育の保育をしている園の近くに転居しました。
その園では身体や自然に寄り添った衣、食、住が実践されていて、より自然体で生きることを知りました。
ところが、自然な暮らし、育児を求めると同時に、頼れる親戚はいず、人手が足りない核家族の生活であったり、友人や園の仲間家族にも頼れないとの思い込みもあったため、一人で頑張らなければ、と、自分の本音、感情は後回しにして、日々の丁寧な暮らしが大変、しんどいと思うことも度々ありました。
小さな不運と思える出来事が起こると、私は恵まれていないから、とか、あの人は特別で、私は大したことできないから、などと一喜一憂して落ち込み、時々何とも言えない劣等感のような感情を持って、私はこれから社会にどんな風に関わって、やりがいのある仕事ができるのだろうか?と自問自答をしていました。